~服装~ 服のシワ
きまぐれぐれんです。
今回は服のシワについて学んでいきたいと思います。
布の自然なシワは高いところから低いところへと流れていきます。服として着用されることで、様々な場所にシワができます。
シワは大別すると4種類に分類できます。
引っ張りジワ
生地が一方向に引っ張られることでできる直線状のシワです。腕を上げたときの肩口や袖、女性の胸下、腰をひねったときにできやすいです。
たるみジワ
生地が重力によって垂れ下がってたわんでできるシワです。セーターのような裾や袖口が絞られている服や、ドレープ(生地が自然に垂れ下がってできるひだ)を入れた服にできます。
寄せジワ
生地が一箇所に寄って縮むことでできるシワです。袖がある服の肩口の周りや、肘を曲げたとき、腕まくりをしたときなどにできやすいです。
へこみジワ
寄せジワの一種で、生地が寄って一部に菱形のようなへこみができるシワです。
肘や膝などの生地が集まりやすい箇所に寄せジワと一緒にできることがあります。生地のへこみ部分の影を塗るとより立体的になります。
シワができる主な場所
肩口
肩口の下側、脇の下あたりに向かって袖や胴体から寄せジワができます。腕を上げるなどの伸ばした際は、袖から肩口に向かって引っ張りジワができます。
胸元
カットソーやキャミソールのような裾を出す服を着ると、バスとトップを起点に、トップスの胸の下側に引っ張りジワができます。
腰
腰のくびれの位置に寄せジワができ、くびれの両サイドを繋ぐように緩やかなたるみジワができます。腰を絞っている女性向けの服にできやすいです。
肘
腕を曲げると肘の内側に寄せジワやへこみジワができます。肘の外側は骨で生地が突っ張るため、シワはできずますっぐな線になります。
股
股上を中心に腰の外側に向かって放射状に寄せジワができる。シワのでき方は生地の厚みの影響が大きく、比較的厚手のデニム生地だと大きなシワが不規則にできます。
膝
長いパンツの場合、真っ直ぐに立つと膝の周りに寄せジワとへこみジワができます。
生地が大きく寄るため、膝の輪郭線はでこぼこした形状になります。
袖口
カフスを閉めたシャツなど、袖口がすぼまっている服を着ると袖口周りに生地が集まってシワができます。また、生地ががたるむことによって、袖口周りが少し膨らんで見えます。
裾
パンツの裾が足先に当たって生地が寄り、寄せジワとへこみジワができます。重力で生地が垂れ下がるため、ボトムスの生地の材質にかかわらず、大きなシワができやすいです。
ボタン
ボタンの重さにより、ボタンを留めた位置から左右に向かって軽い引っ張りジワができます。 シワは合わせが前になっている生地のほうが大きくなります。